【前編】ユリシーズ退役キャンプツーリング [二輪-motorcycle CBR1000RR]
今週末はthiefさんのbuellのXB12Xことユリシーズの退役記念キャンプツーリングでした。
ユリシーズとの最大の思い出は隠岐ツーリングでしたかね、初めて乗った大型二輪はこれでした。
いまでこそCBR様ですが、当時は1200ccのパワー感に驚かされたものです。
今回のロングツーリングをもって知人へ譲るとのこと、ではキャンプでお別れということに。
目的地はここ、飛騨市の山之村地区にある「天空の里山之村」キャンプ場。
大きな地図で見る
松本から安房峠を抜けて山吹峠へ至る全編峠ルート。
ETC休日1,000円が終わったので、久しぶりの早朝スタート。
※休日50%割引と深夜割引は同じなので早朝である必要はない・・・
abcさん幹事の指示により集合ポイントは松本ICを降りてすぐのロイホに8時。
新潟からは約300kmなので、移動には4時間を想定して2時起きに設定。
ところがどっこい、起きたら3時半過ぎでリアルに焦る。これは幹事に何を言われるか分からない。
なんとか積載を終え出発したのは4時半。街の空が少しずつ白んできている時間。
暑さはなく、街の静けさの中を走りながら暖機して調子を確認していく。
新新バイパスに乗る前にETCカードを差していないことに気が付き、
5分前に完璧に積んだのに、またいったん降ろしてここで10分のロスを食う。
そして新潟西ICよりハイウェイへ。ここは遅れを取り戻すべく久々のワイドオープン。
時速100km/h全開で長岡~上越を目指す。道は交通量も少なく快適。
ヒラッヒラーのサラサーティで一瞬で上越へ到達。自己ベストを更新する速度(100km/h)
久々の早起きだったので眠気に襲われながらも妙高を抜けて上信越道へ。
もちろん上信越道も快適そのもの。エネミーも現れず野尻湖を抜けて松本へ向かう。
ギリギリ7時50分に松本ICを抜けて集合ポイントへ到達するも・・・誰もいない・・・
着いてすぐに場所を間違えたかと思って
すぐさまメールチェックするものの、
やはり待ち合わせ場所はここのようだ。
一番遠い自分が一番先に到着した模様。
しぶしぶ高級ファミレスで朝食にすることにし、時間を潰しているとアディが到着。
アディが注文している間に全員が揃い、ゆるい朝食後に給油しつつ出発。
こちら今回のキャンプツーリングの主役、ユリシーズ。
松本からはR158にて上高地を目指すものの、オレンジラインが続きまったくペースが上がらない。
標高が上がるに連れて気温は下がってくるものの、勾配がキツイため大型が超絶ローペース。
それをクリアできず、上高地のマイカー乗り入れ制限の分岐までストレスが溜まる上りになる。
CBRの水温は105度を切らずファンがずっと回りっぱなしで足元が信じられない熱さ。
当初は安房峠トンネル(有料)は使わずに旧道を使う予定だったものの、
上りのストレスが大きくてくねくねの旧道には入らずバブリーにトンネルを使用する。
トンネルを抜けた平湯料金所ではETCの無線機はないものの、カードを出せば300円。
CBRはカードがシート下なのでカードは出せず、600円取られることに。
ここは幹事の事前調査ミスとしか言いようがない気がするが、幹事本人は開き直っている。
平湯料金所を過ぎてすぐ左手の屋根がある駐車場にて休憩を入れることにする。
だいぶ標高が上がったせいか、通り抜ける風は涼しくて実に高原らしくて気持ちがいい。
そうこうしているうちに、雨が降り始める。しかし遠くの空は明るいので
気にせず出発してもいいのではないかと決議したのに、荷物に自分だけビニール袋をかける人。
ここでずっと休むわけにもいかないので出発しようとした間際、何やら前方で不穏な動き。
主役のユリシーズにトラブル発生の模様。見ている位置から推測するにスタンド。
たしかスタンドは以前もトラブルが出ていたような気がする箇所。
何やら工具を出してカチャカチャやっているものの、調子は良くなさそうな表情のthiefさん。
そして一言、「帰る」
突如の主役の帰宅Uターン発言。
周囲的には続行した方が回りを固められるのでいいのではないかと思ったものの、
本人的にはトラブルが続く予感がしたとのことで、残念ながらここでUターン。
本人曰く「アメリカ人の標準体重の1.5倍なのに壊れるとは何事ぞ!」と言っていたが、
乗り降りする時にスタンドをかけて左から乗るのはたぶん設計の範囲外。
なぜならアメリカ人は足が長いのでスタンドに乗り降りで頼らないはず。
あの部品一つで車重と人間の体重の両方を支えられるとは思わないんだよね・・・
ま、仕方ないので残った我々4人は目標を失ってしまったが進むことにする。
ここで4人は予想を立ててみることに。
1.CB400SFに乗り換えて戻ってくる
2.アルファに荷物をぶっこんで戻ってくる
3.戻ってくる気はなく、既に日曜日の予定を考えてる
4.キャンプ道具無しで翌朝にひょっこり現れる
abcさんの予想はたしか1、abcさん以外は3と予想して次の連絡を待つことにして出発。
松本市内で応急処置してすぐ戻ってきてくれたら良かったんですけどね・・・残念・・・
その後、下山すると予想どおり雨は一刻のもので、すぐに止み下界は灼熱の様相を呈している。
道路脇の温度計は余裕の32度超え。
ちょうどこのあたりで昼飯時間だったので、
まっぷるにも記載されている「喫茶ウィンディー」さんに立ち寄って昼飯に。
地場産の野菜を使ったカレー。
ズッキーニ、ナス、カボチャと夏を感じさせるつけ合わせに舌鼓をうつ。
えびさんは地場産野菜(+うなぎ)の天丼。
まっぷるに載るだけあって、ライダー御用達とは書いてあったが、間違いない選択肢であった。
昼食後は買い出しをして一気にキャンプ場に入るプランなので、一度神岡町に向かう。
ここはスーパーカミオカンデがある神岡町ですよ
、残念ながら実物を見るわけには行きませんでしたが。
見学は年に1回抽選で倍率5倍とのこと、ツーリングで来て見られるわけないよね~
学術施設だし、そもそも観光地でもないし、市や町の持ち物でもない・・・大学のもの。
買い出しを済ませた後は再びウィンディー前を通り、山吹峠へ入る。
山吹峠でも少々の雨に当たったのと路面がちょいWETだったので、静かに上る。
そして到着した山之村キャンプ場。事前のネットチェックでは「管理人がやる気ない」とのことで、
我々寂れた場所を望むようなキャンパーにはたまらないロケーション。
日本の田舎が廃れて寂れていくのはなんとか止めなければ!と思っているのに、
キャンプでは寂れて人がいないようなキャンプ場を探してしまう矛盾に胸が痛かったりする。
次回来たときになくなってしまっている可能性もあるし、一気に繁栄してオート化する可能性もある。
ここはとても悩みどころでもある。地元の人も賑やかさを望んでいなかったりもするらしく、
地域に住む人は静けさを、行政は限界集落からの脱却を、我々は悩ましい立場かも。
で、着いてみるとコテージが結構並んでいて、オートキャンプ場的な空気が漂っている。
ファミリーや学生がキャンプ場に入り込むと静けさや自然の音がかき消されてしまうのが癌。
水銀灯もいくつか確認できるが、昼では点灯するかしないかは確認できない。
星空を楽しみにしているので、周囲の光が多いと本当に邪魔になってしまう。
細かいことは後にして、まずは設営。
小高い平地にテント、タープ、バイクを停めてコンパクトに設営。
早速焚き火を焚いて狼煙を上げます。
タープの左右から煙が上がる様子はなんとも言えないイイカンジです。
飲んでる合間にも写真家アディと一緒にあちこちで写真を撮ったりしてだらだらだらだら。
15時過ぎくらいには乾杯し、宴会スタート。
風呂は諦めて明るいうちから酒飲み開始です。夜まで持つのか心配でしたが・・・
虫(アブ)が多くREIさんはテントに避難。
高原の涼しい風の下でゆっくりした時間を過ごしながら気の合う仲間でビールで乾杯。
とても文化的な時間を過ごす。バイクを愛してキャンプを愛し、自然の中に身を置く幸せ。
バイクが機械ならキャンプはただの屋根。どちらも愛してこそ、好きになってこそ見返りがある。
これらをツールと思っているうちはたぶんどちらも心から楽しめないんじゃないかな。
徐々に暗闇が周りを包みます。焚き火の光がサイトを神秘的に照らす。
アウトドアメーカーの広告みたいな美しい写真が撮れました。
これも後ろの蛍光灯さえ無ければ本当に素晴らしい写真だったのに・・・残念である。
日が完全に沈む頃には酒も進み、20時前にも関わらずだいぶいい気持ちになります。
炭と薪のハイブリッドで火を見て正直になる。
amazonで買い物したり、混沌とした都会で本だの映画見て過ごす週末では味わえない時間。
20時に周囲が完全に暗くなると残念なことにコテージのファミリーやチャラ学生から花火が・・・
暗さを一気にぶち壊してくれます。おまけに30mくらい打ち上がる花火まで登場。
星空を見ずに花火を見るなら都会の小汚ねぇドブ川沿いでやってほしいモンだ。
内地にキャンパーが自然を楽しめるキャンプ場ってどこにあるんでしょうかね・・。
ネガティブな面は次々と続く。22時になっても炊事場の電気と水銀灯が消えない。
チェックしてみてもON/OFFスイッチもなく蛍光灯の人工的な光を消せないことが判明。
これは実に興ざめでした。星空を楽しむべく、いったん火を落として歩いて道路を行くことに。
4人でヘッドランプを使って歩き出すものの、一度ランプを消してみると本当の暗闇が到来。
目が慣れてくると暗闇でも人間の目ってすごい、ある程度見えちゃう不思議(月明かり!?
「あ!流れ星!」と思ったらなんとほたる登場で一同大盛り上がり!
なんとアディはほたる男子になっていなかったらしく、人生で初めてのほたるだったらしい。
ほ、ほ、ほーたるこい、こっちのみーずはあーまいぞ、いーつーいーつーでーああうー
間違ったフレーズで延々と歌いながらほたるに誘われてキャンプ場管理棟の裏の沢へ。
するととんでもない自然の美しさに一同絶句。ほたるが一面乱舞している。
残念ながらアディは一眼レフを忘れたので撮ることはできなかったが、
あの映像は4人の記憶にしっかりと刻まれたことでしょう。本当に乱舞ってあんな感じだわ。
50~100匹って単位であちこち360度で柔らかく発光してるんだもんね~すげー!
節子「にぃちゃん、なんですたんど折れてしまうん?」清太「節子、仕方あらへん、我慢しぃ」
星空、そしてほたるの大群も見ずに花火して外で騒いで酒のんで、
コテージエリア全体が似たような焼肉のタレの匂いに囲まれて、もったいないな~
アウトドアやキャンプに求める物が違いすぎるから、テント張る人間と徹底的に分離するか、
コテージ組には焼肉のタレ以外の匂いも考えさせたり、自然を楽しむことを教えてほしいな~
星空は途中雲の隙間から美しく見られたものの、満天とは行かずリベンジの余地を残した。
えびさんも出来上がり気味です。REIちゃんにいたってはいつのまにか撃沈女子。
アディは目が本気です。いってますわ。ほぁ
もう目ェぽかーん開けてるようになったらもうようもたんわ
そして「寝ますか!」となって各自がテントに潜り込んだ瞬間、雨が降りだす。
テントを打つ雨の音もこの自然の中だと許せてしまう。明日の朝さえ晴れてくれれば・・・
2呼吸ほど頑張りましたが3呼吸目で意識を消失してしまい、翌朝となってしまう。
<後編へ続く>
キャンプ場の設備やその他ロケーションも後編に記したいと思います。
ユリシーズとの最大の思い出は隠岐ツーリングでしたかね、初めて乗った大型二輪はこれでした。
いまでこそCBR様ですが、当時は1200ccのパワー感に驚かされたものです。
今回のロングツーリングをもって知人へ譲るとのこと、ではキャンプでお別れということに。
目的地はここ、飛騨市の山之村地区にある「天空の里山之村」キャンプ場。
大きな地図で見る
松本から安房峠を抜けて山吹峠へ至る全編峠ルート。
ETC休日1,000円が終わったので、久しぶりの早朝スタート。
※休日50%割引と深夜割引は同じなので早朝である必要はない・・・
abcさん幹事の指示により集合ポイントは松本ICを降りてすぐのロイホに8時。
新潟からは約300kmなので、移動には4時間を想定して2時起きに設定。
ところがどっこい、起きたら3時半過ぎでリアルに焦る。これは幹事に何を言われるか分からない。
なんとか積載を終え出発したのは4時半。街の空が少しずつ白んできている時間。
暑さはなく、街の静けさの中を走りながら暖機して調子を確認していく。
新新バイパスに乗る前にETCカードを差していないことに気が付き、
5分前に完璧に積んだのに、またいったん降ろしてここで10分のロスを食う。
そして新潟西ICよりハイウェイへ。ここは遅れを取り戻すべく久々のワイドオープン。
時速100km/h全開で長岡~上越を目指す。道は交通量も少なく快適。
ヒラッヒラーのサラサーティで一瞬で上越へ到達。自己ベストを更新する速度(100km/h)
久々の早起きだったので眠気に襲われながらも妙高を抜けて上信越道へ。
もちろん上信越道も快適そのもの。エネミーも現れず野尻湖を抜けて松本へ向かう。
ギリギリ7時50分に松本ICを抜けて集合ポイントへ到達するも・・・誰もいない・・・
着いてすぐに場所を間違えたかと思って
すぐさまメールチェックするものの、
やはり待ち合わせ場所はここのようだ。
一番遠い自分が一番先に到着した模様。
しぶしぶ高級ファミレスで朝食にすることにし、時間を潰しているとアディが到着。
アディが注文している間に全員が揃い、ゆるい朝食後に給油しつつ出発。
こちら今回のキャンプツーリングの主役、ユリシーズ。
松本からはR158にて上高地を目指すものの、オレンジラインが続きまったくペースが上がらない。
標高が上がるに連れて気温は下がってくるものの、勾配がキツイため大型が超絶ローペース。
それをクリアできず、上高地のマイカー乗り入れ制限の分岐までストレスが溜まる上りになる。
CBRの水温は105度を切らずファンがずっと回りっぱなしで足元が信じられない熱さ。
当初は安房峠トンネル(有料)は使わずに旧道を使う予定だったものの、
上りのストレスが大きくてくねくねの旧道には入らずバブリーにトンネルを使用する。
トンネルを抜けた平湯料金所ではETCの無線機はないものの、カードを出せば300円。
CBRはカードがシート下なのでカードは出せず、600円取られることに。
ここは幹事の事前調査ミスとしか言いようがない気がするが、幹事本人は開き直っている。
平湯料金所を過ぎてすぐ左手の屋根がある駐車場にて休憩を入れることにする。
だいぶ標高が上がったせいか、通り抜ける風は涼しくて実に高原らしくて気持ちがいい。
そうこうしているうちに、雨が降り始める。しかし遠くの空は明るいので
気にせず出発してもいいのではないかと決議したのに、荷物に自分だけビニール袋をかける人。
ここでずっと休むわけにもいかないので出発しようとした間際、何やら前方で不穏な動き。
主役のユリシーズにトラブル発生の模様。見ている位置から推測するにスタンド。
たしかスタンドは以前もトラブルが出ていたような気がする箇所。
何やら工具を出してカチャカチャやっているものの、調子は良くなさそうな表情のthiefさん。
そして一言、「帰る」
突如の主役の帰宅Uターン発言。
周囲的には続行した方が回りを固められるのでいいのではないかと思ったものの、
本人的にはトラブルが続く予感がしたとのことで、残念ながらここでUターン。
本人曰く「アメリカ人の標準体重の1.5倍なのに壊れるとは何事ぞ!」と言っていたが、
乗り降りする時にスタンドをかけて左から乗るのはたぶん設計の範囲外。
なぜならアメリカ人は足が長いのでスタンドに乗り降りで頼らないはず。
あの部品一つで車重と人間の体重の両方を支えられるとは思わないんだよね・・・
ま、仕方ないので残った我々4人は目標を失ってしまったが進むことにする。
ここで4人は予想を立ててみることに。
1.CB400SFに乗り換えて戻ってくる
2.アルファに荷物をぶっこんで戻ってくる
3.戻ってくる気はなく、既に日曜日の予定を考えてる
4.キャンプ道具無しで翌朝にひょっこり現れる
abcさんの予想はたしか1、abcさん以外は3と予想して次の連絡を待つことにして出発。
松本市内で応急処置してすぐ戻ってきてくれたら良かったんですけどね・・・残念・・・
その後、下山すると予想どおり雨は一刻のもので、すぐに止み下界は灼熱の様相を呈している。
道路脇の温度計は余裕の32度超え。
ちょうどこのあたりで昼飯時間だったので、
まっぷるにも記載されている「喫茶ウィンディー」さんに立ち寄って昼飯に。
地場産の野菜を使ったカレー。
ズッキーニ、ナス、カボチャと夏を感じさせるつけ合わせに舌鼓をうつ。
えびさんは地場産野菜(+うなぎ)の天丼。
まっぷるに載るだけあって、ライダー御用達とは書いてあったが、間違いない選択肢であった。
昼食後は買い出しをして一気にキャンプ場に入るプランなので、一度神岡町に向かう。
ここはスーパーカミオカンデがある神岡町ですよ
、残念ながら実物を見るわけには行きませんでしたが。
見学は年に1回抽選で倍率5倍とのこと、ツーリングで来て見られるわけないよね~
学術施設だし、そもそも観光地でもないし、市や町の持ち物でもない・・・大学のもの。
買い出しを済ませた後は再びウィンディー前を通り、山吹峠へ入る。
山吹峠でも少々の雨に当たったのと路面がちょいWETだったので、静かに上る。
そして到着した山之村キャンプ場。事前のネットチェックでは「管理人がやる気ない」とのことで、
我々寂れた場所を望むようなキャンパーにはたまらないロケーション。
日本の田舎が廃れて寂れていくのはなんとか止めなければ!と思っているのに、
キャンプでは寂れて人がいないようなキャンプ場を探してしまう矛盾に胸が痛かったりする。
次回来たときになくなってしまっている可能性もあるし、一気に繁栄してオート化する可能性もある。
ここはとても悩みどころでもある。地元の人も賑やかさを望んでいなかったりもするらしく、
地域に住む人は静けさを、行政は限界集落からの脱却を、我々は悩ましい立場かも。
で、着いてみるとコテージが結構並んでいて、オートキャンプ場的な空気が漂っている。
ファミリーや学生がキャンプ場に入り込むと静けさや自然の音がかき消されてしまうのが癌。
水銀灯もいくつか確認できるが、昼では点灯するかしないかは確認できない。
星空を楽しみにしているので、周囲の光が多いと本当に邪魔になってしまう。
細かいことは後にして、まずは設営。
小高い平地にテント、タープ、バイクを停めてコンパクトに設営。
早速焚き火を焚いて狼煙を上げます。
タープの左右から煙が上がる様子はなんとも言えないイイカンジです。
飲んでる合間にも写真家アディと一緒にあちこちで写真を撮ったりしてだらだらだらだら。
15時過ぎくらいには乾杯し、宴会スタート。
風呂は諦めて明るいうちから酒飲み開始です。夜まで持つのか心配でしたが・・・
虫(アブ)が多くREIさんはテントに避難。
高原の涼しい風の下でゆっくりした時間を過ごしながら気の合う仲間でビールで乾杯。
とても文化的な時間を過ごす。バイクを愛してキャンプを愛し、自然の中に身を置く幸せ。
バイクが機械ならキャンプはただの屋根。どちらも愛してこそ、好きになってこそ見返りがある。
これらをツールと思っているうちはたぶんどちらも心から楽しめないんじゃないかな。
徐々に暗闇が周りを包みます。焚き火の光がサイトを神秘的に照らす。
アウトドアメーカーの広告みたいな美しい写真が撮れました。
これも後ろの蛍光灯さえ無ければ本当に素晴らしい写真だったのに・・・残念である。
日が完全に沈む頃には酒も進み、20時前にも関わらずだいぶいい気持ちになります。
炭と薪のハイブリッドで火を見て正直になる。
amazonで買い物したり、混沌とした都会で本だの映画見て過ごす週末では味わえない時間。
20時に周囲が完全に暗くなると残念なことにコテージのファミリーやチャラ学生から花火が・・・
暗さを一気にぶち壊してくれます。おまけに30mくらい打ち上がる花火まで登場。
星空を見ずに花火を見るなら都会の小汚ねぇドブ川沿いでやってほしいモンだ。
内地にキャンパーが自然を楽しめるキャンプ場ってどこにあるんでしょうかね・・。
ネガティブな面は次々と続く。22時になっても炊事場の電気と水銀灯が消えない。
チェックしてみてもON/OFFスイッチもなく蛍光灯の人工的な光を消せないことが判明。
これは実に興ざめでした。星空を楽しむべく、いったん火を落として歩いて道路を行くことに。
4人でヘッドランプを使って歩き出すものの、一度ランプを消してみると本当の暗闇が到来。
目が慣れてくると暗闇でも人間の目ってすごい、ある程度見えちゃう不思議(月明かり!?
「あ!流れ星!」と思ったらなんとほたる登場で一同大盛り上がり!
なんとアディはほたる男子になっていなかったらしく、人生で初めてのほたるだったらしい。
ほ、ほ、ほーたるこい、こっちのみーずはあーまいぞ、いーつーいーつーでーああうー
間違ったフレーズで延々と歌いながらほたるに誘われてキャンプ場管理棟の裏の沢へ。
するととんでもない自然の美しさに一同絶句。ほたるが一面乱舞している。
残念ながらアディは一眼レフを忘れたので撮ることはできなかったが、
あの映像は4人の記憶にしっかりと刻まれたことでしょう。本当に乱舞ってあんな感じだわ。
50~100匹って単位であちこち360度で柔らかく発光してるんだもんね~すげー!
節子「にぃちゃん、なんですたんど折れてしまうん?」清太「節子、仕方あらへん、我慢しぃ」
星空、そしてほたるの大群も見ずに花火して外で騒いで酒のんで、
コテージエリア全体が似たような焼肉のタレの匂いに囲まれて、もったいないな~
アウトドアやキャンプに求める物が違いすぎるから、テント張る人間と徹底的に分離するか、
コテージ組には焼肉のタレ以外の匂いも考えさせたり、自然を楽しむことを教えてほしいな~
星空は途中雲の隙間から美しく見られたものの、満天とは行かずリベンジの余地を残した。
えびさんも出来上がり気味です。REIちゃんにいたってはいつのまにか撃沈女子。
アディは目が本気です。いってますわ。ほぁ
もう目ェぽかーん開けてるようになったらもうようもたんわ
そして「寝ますか!」となって各自がテントに潜り込んだ瞬間、雨が降りだす。
テントを打つ雨の音もこの自然の中だと許せてしまう。明日の朝さえ晴れてくれれば・・・
2呼吸ほど頑張りましたが3呼吸目で意識を消失してしまい、翌朝となってしまう。
<後編へ続く>
キャンプ場の設備やその他ロケーションも後編に記したいと思います。
2011-08-07 22:39
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主役不在でしたかf^_^;)
by まさにぃ (2011-08-08 23:59)
>まさにぃさん
「平湯の悲劇」でした・・・無念・・
by yurnet3 (2011-08-09 00:15)